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「Pivotはウェブ探索における分岐点となるか?」ゲリー・フレーク

SPEAKER:ゲリー・フレーク


ゲリー・フレークがPivotのデモをお見せします。Pivotはネットにある膨大な画像やデータを整理し閲覧するためのソフトで、革新的技術Seadragonを基盤にしており、ウェブデータベースに自在にズームイン・ズームアウトして、通常のウェブブラウジングでは見えないパターンや関連の発見を可能にします


06:18


日本語字幕
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TED2010

全文
今日私が大きなアイデアを一つだけ お伝えできるとしたら、それは データの全体から我々が得られるものは、 部分の和よりも大きいということです。 情報過多ではなく、どうすれば 通常見えていないパターン、 傾向を見つけることが出来るのか 考えてみて下さい。

今ご覧頂いているのは典型的な 年齢別死亡率のグラフです。 今使っているツールは実験段階のもので、 Pivotです。これを使えばある特定の 死因のデータだけ抽出することができます。例えば事故。 そしてすぐ別の傾向があることを確認できます。 理由はここ、中ほどでは 人々は最も活動的で、次に こちら側では最も体が弱いからです。 前に戻って データを死因で並べなおすこともできます 循環器系疾患とガンが最も高いですが 全員に対してというわけではありません。 さらに年齢で絞って 40歳以下を見てみましょう 事故がその年代の人々にとって 最も注意すべき死因だとわかりますね。 特に男性が要注意であることもわかります。

さて皆さんお分かりいただけたと思います 情報やデータをこの様に眺めるのは 画像主体の情報の中を 泳いでいるみたいでしょ。 そして生のデータにこんなことができるなら コンテンツにもやってみませんか? そこでここにあるのは 今までに作られてきた スポーツ イラストレイテッド誌の表紙です。 すべてがここウェブ上にあります。 公演後皆さんの部屋でも同じことは出来ます。 Pivotで特定の10年分に絞り込むことができます。 ある1年に絞り込むこともできます。 あらゆる巻に即座に戻れます。 これを見てみましょう。この号に 掲載のあったアスリートが全部表示されています。 ランス アームストロングのファンなのでこれをクリックしてみましょう。 するとこの様にランス アームストロングが 取り上げられた全ての号が抽出されます。

(拍手)

ちょっと上の方を眺めてみたくなったとしましょう 「サイクリングについての記事を見てみようかな」 と思うかもしれません。 一歩下がって拡大しましょう。 するとグレッグ レモンが出てきます。 この様に情報を絞り込んだり 広げたり、戻ったりと情報を 自由に操作することは、単なる 検索やブラウジングではないと お分かり頂けたと思います。 これは実際少し異なるものなんです。 これは検索と閲覧の中間で、我々の 情報の利用方を変えてくれると思っています。

このアイデアを拡張して ちょっと極端なことをやってみましょう。 私たちはウィキペディアの全てのページを それぞれ小さな要約にまとめました。 要約は短い概要と、それが属する トピックを表すアイコンからなっています。 今ここでは最も人気のある 500ページしか載せていません。 しかしこの限られた範囲でも、 色々なことが出来ます。 直ぐに、ウィキペディア上で人気のある トピックを把握することができますね。 今から「政治」を選んでみます。 さて「政治」を選んでみると、 この様にウィキペディアのカテゴリーで 最も多く一致するのは雑誌Timeの Person of the Yearであると分かります。 これはウィキペディアのどのページにも含まれていない 情報ですから、とても重要なのです。 一歩下がって全てを見渡してみた時 初めてこの様な見方が可能となるのです。

要約の1つを見てみましょう そこからPerson of the Yearの カテゴリに進み、それに 属するもの全てを表示できます。 そこで彼らを見てみて下さい、 多くの人は政治関係だとわかりますね。 何人かは自然科学関係ですね。 さらに少ないですが、ビジネス関係の人もいます。 私のボスもいます。 それから音楽方面の人が1人います。 そして面白いことに、ボノは TED Prize受賞者でもあります。この様に 自由にTED Prize受賞者を全員見渡せます。 ご覧頂いたように、我々は初めてwebを ページからページではなく、一つのwebとして 高い抽象レベルでナビゲートしているのです。

そこでもう一つ 皆さんが 驚くだろうものを お見せしたいと思います。 ここにNew York Timesのホームページがあります。 そこでこのアプリケーションPivot–これを ブラウザーとは呼びたくないです。違いますから。 しかし勿論ウェブの閲覧は可能ですけど– 私たちはこの様にズーム技術をそれぞれの webページに使えるようにしました。 一歩下がって眺め、目的の部分に 飛び込むことができます。 さてこれが重要な理由としては、 この様にウェブを閲覧することによって 閲覧履歴全体を全く同じように 見ることができるからです。 だから特定の時間帯にしたことを 掘り下げることができます。 実際ここには今日実演してきた ページの履歴が見えますね。 すると先ほどお見せしたものをリプレイすることもできます。 一歩下がって全て見たいと思ったら、 履歴をスライス&ダイスすることができ、 例えば検索履歴を取り出すことができます。 私は身内びいきの 検索をしていますね。 その履歴から、すぐに元をたどり 再起動することができます。 1つのメタファが形を変えて何度も 現れています。すなわち全体というのは 部分の和よりも大きいということです。

現在我々は世界に溢れかえるデータを 悪と捉えています。 情報過多は災いであり 情報に溺れていると言われています。 それをひっくり返せないでしょうか webというものをひっくり返して 一つの物から次の物への単純な移動ではなく 多くの情報から多くの情報へと行き来することに慣れたなら それまで見えなかったパターンを 見いだせるようになるでしょう。 これが可能ならば、データに埋もれるのではなく 適切な情報抽出が可能かもしれません。 そうすれば単なる情報処理ではなく、 知識を引き出すことができます。 その知識が引き出せるなら、知恵だって見いだせるかもしれません。

以上です。ありがとう。

(拍手)